濃厚赤血球1単位でHb(ヘモグロビン)はどれぐらい増える?


赤血球製剤を輸血する基準は、①急性出血により、Hb が6g/dl以下になった時、②血液疾患に伴う貧血で、Hb が7g/dl未満で、鉄剤、ビタミンB12、葉酸、エリスロポエチンなどの投与によって改善されない時、③慢性出血性貧血で、Hb が6g/dl以下になった時、④手術中に循環血液量に対する出血量の割合が20%以上になったとき、が輸血の適応となる。

通常はHbが7~8g/dl程度あれば十分な酸素の供給が可能であるが、冠動脈疾患などの心疾患あるいは肺機能障害や脳循環障害のある患者では、Hb値を10g/dl程度に維持することが推奨されている。

輸血をした場合にどれぐらいの改善が期待できるのかを以下の数式で算出し、血液検査の実際のデータと比較し止血しているのか出血が継続しているのかが判断できる。

Hbの正常値は、男性:13.0~16.6g/dl、女性:11.4~14.6g/dlである。

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予測Hb増加量=投与Hb量(g)÷循環血液量(ml)×100    

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※1単位のHb量:30g

【Q】たとえば体重40kgの女性が重度の貧血(赤血球:250万個/μℓ、Hb:5g/dl)で運ばれてきて、濃厚赤血球2単位が輸血された。Hbはどれぐらい増えると期待できるか。

【A】(30×2)÷(40/13×1000×100)=60÷3077×100≒1.95  ※1.95g/dl増加する

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