日別アーカイブ: 2016年2月1日

他分野の福祉系資格を、より取得しやすい仕組みの検討

2015年3月に作成した「まち・ひと・しごと創生サポートプラン」に基づき、4月に「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」を設置し、福祉の現場関係者からのヒアリングなどを通じ、多様な福祉系サービスの一体的な提供や資格の融合に向けて検討を重ね、このほど、基本的な方向性を示した。
 

同チームが示した基本的な方向性では、福祉サービスの課題として、効率的なサービス提供や有効な人材活用策、支援ニーズの変動への柔軟な対応などが示され、特に、効率的なサービス提供や有効な人材活用策を考えるためには、福祉人材の多様なキャリア形成支援を推進する必要があるとした。そのためには、例えば保育士が介護福祉士の資格取得に挑戦するなど、何らかの福祉系資格を持っている人が、他分野の福祉系資格を目指す際、より取得しやすい仕組みを構築することを検討すべきとしている。
 

そのほかの具体的な検討事項としては、①福祉人材として共通する基礎知識の精査とその研修方法、②高齢・障害・子育て分野のさまざまな相談機関やサービス提供機関が緊密な連携の下、利用者を包括的に支援する仕組みの検討、③中山間地域などでの複合的なサービス提供のさらなる推進―などが示されている。
 

この整理を受け、厚労省では省内に福祉系サービスにかかわる関係局長によるプロジェクトチームを設置し、既に示されている基本的な方向性を踏まえて具体的な方策などについて検討し、早ければ今年夏には論点の整理などを行う予定にしている。

■介護士の現状

現在、介護の現場では「訪問介護員(ホームヘルパー1・2級)」 や、「介護職員基礎研修」、「介護福祉士」など、様々な資格が混在している。たとえば、ホームヘルパー1・2級の研修は主に在宅サービスを主とし、介護職員基礎研修や介護福祉士は在宅と施設の両方の技能習得を図る研修を受けている。

それぞれの資格が十分に連動した内容になっていないため、介護福祉士へのキャリアアップを目指そうと思っても、養成体系が複雑で整備された仕組みがなく、進むべき道筋(キャリアパス)がわかりづらい。 そこで、2012年度(平成24年度)、ホームヘルパー2級と介護職員基礎研修が廃止され、2013年度(平成24年度)からは、ホームヘルパー2級が、介護職員初任者研修の資格に改編され、技術や実習が重視され、筆記試験が導入された。
 

「介護福祉士」の資格試験は、2015年度(平成27年度)から受験資格が改正され、450時間の「実務者研修」を受講し、国家試験を受けることになったが、現在の介護士や事業所の負担から、中座している。