日別アーカイブ: 2014年3月20日

都内の手足口病の猛威

手の平、足の裏、口内に水疱が発生するコクサッキーウイルスの一種が原因で起きる手足口病(てあしくちびょう、英: Hand, foot and mouth disease; HFMD)の感染が、2013年7月1日~7日において、都内262カ所の小児科定点医療機関から報告された手足口病の患者報告数(都内全体)が6.01人(週)で、過去5シーズンの中で2011年の流行時に次いで高い値となっている。

保健所別の患者報告数が警報基準値を超えたのは、31保健所中19カ所で、管内人口の合計は東京都全体の62.3%に上る(都の手足口病の警報基準:定点当たり患者報告数が基準値の5.0人(週)以上となった保健所の管内人口の合計が、東京と全体の人口の30%を超えた場合)。

手足口病は、乳児や幼児によく見られるが、成人にも見られる。

乳児ではまれに死亡することがある。

夏季に流行し、汗疹と間違えられやすい。

感染者の鼻や咽頭からの分泌物、便などによる接触感染である。

飛沫感染も起こる。

潜伏期間(感染から発症までの期間)は、3日から5日程度である。

症状としては、発熱と咽頭痛がある。

1~12日後には手掌や足底、膝裏、足の付け根(臀部)などに痛みを伴う水疱性丘疹が生じ、口内にも水疱が出現する。

これが7~10日間続く。

多くの場合、1週間から10日程度で自然に治癒するが、まれに急性髄膜炎を合併し急性脳炎を生じる。

エンテロウイルス71の感染症例では、他のウイルスを原因とする場合より頭痛、嘔吐などの中枢神経系合併症の発生率が高い。

また、コクサッキーウイルスA16では心筋炎合併の報告がある。

手足口病のための特別な治療法はなく、ただれた部位の熱や痛みといった個々の症状の対症療法による。

ただし、中枢神経症状が発生した場合は入院加療が必要であるが、通常は、感染症が治るまで自宅で安静にする。

水やぬるま湯による入浴もまた、乳幼児の熱を下げるのに役立つ。

手足口病に有効なワクチンはなく、手洗いとうがいを励行する。

症状が治まった後も、2~4週間は患者の便の中にウイルスが含まれているため、トイレやオムツ交換の後、食事の前などに手洗いに心がける。

乳幼児の感染予防には親や養育者の予防意識が重要となる。

口内の水泡
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手掌の水泡
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