日別アーカイブ: 2014年3月7日

過酷な状況下で看護師に多い切迫流産

全国の看護師を対象にした日本医労連の2010年の調査によると、切迫流産を経験した看護師は、34.3%で、一般事務職員(17.1%)の2倍になる。

切迫流産とは「流産になりかけている」という意味で、実際は流産が起こりうる妊娠22週未満の時期に子宮出血がある場合や妊娠12週以前の胎芽(たいが:胎児になる前の状態)の心拍が確認されている場合、心拍が確認される以前で出血がある場合でも妊娠で出血を伴う場合、流産になる可能性が高くない場合でも出血があれば切迫流産という。

重要なのは出血の有無より、胎芽が順調に発育していくかどうかにある。

切迫流産の原因は、妊娠初期の胎嚢(たいのう:胎芽が入る袋)のまわりの妊娠組織が子宮内の粘膜を壊しながら入り込んでいくため、そこでは常に微少な出血が起こり、同時に吸収されている。

妊娠初期の出血の多くは、この出血が時に吸収されずに子宮内にたまったり、外に流れてくるものと考えられている。

冷えや過労などの母体そのものへの負担や、着床の時に胎盤と子宮の間に血液がたまってしまう「胎盤後血腫」、子宮の出口の炎症、頸管無力症、子宮筋腫、子宮頸部円錐切除後など。

特にこれといった原因がなくても、妊娠初期には出血がおきる事もある。

切迫流産では、少量の子宮出血が断続的にみられるというのが大半で、出血量が多いほうが流産の可能性が大きく、下腹部痛を伴うこともある。

超音波検査で胎芽の心拍が確認されていれば、よほど出血量が多量でないかぎり、多くの場合はいずれ出血が止まり、妊娠が継続する。

特別な治療法はなく、出血がある間は安静にし、止血薬が処方されることもあるが、直接に流産を予防する効果は確認されていない。

子宮収縮が強く、痛みを伴う場合は、対症的に子宮収縮抑制薬を使うこともある。

妊娠看護師の約半数近くが切迫流産により、安静の診断を受け病気休暇に入ってしまうことを経験しているが、それほど看護師の仕事は過酷である。

マタニティマーク:マタニティマークは、21世紀の国民運動、「健やか親子21」で2006年に生まれた、妊婦さんにやさしい社会を作るためのマークです。

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